Mari Amachi / 天地真理

Mari Amachi / 天地真理
Biography

天地 真理(あまち まり、1951年11月5日 – )日本の女性歌手。70年代アイドル。埼玉県大宮市(現さいたま市)出身。

Mari Amachi / 天地真理のアルバム

水色の恋/涙から明日へ 1971年12月21日
ちいさな恋/ひとりじゃないの 1972年6月1日
虹をわたって 1972年9月21日
明日へのメロディー 1972年12月21日
若葉のささやき/さよならだけ残して 1973年4月21日
恋する夏の日 1973年9月1日

Mari Amachi / 天地真理の活躍

1964年、国立音楽大学附属中学校に入学。中学在学中に練馬区桜台、さらに神奈川県座間市相模台に転居。1967年、国立音楽大学附属高等学校に進学。当初はピアノ科に入るも、そののち声楽科へ転科。高校在学中からジョーン・バエズ等のフォークソングを愛好する。1970年3月、国立音楽大学附属高等学校声楽科卒業。同年4月、「中里音楽事務所」に所属(同年11月には契約破棄)。同年7月、女優・天路圭子(映画監督斎藤耕一の妻)と偶然出会い、芸能界接触の糸口をつかむ。同月、TBS系視聴者参加番組『ヤング720』に出演。同年12月、渡辺プロダクションへの所属が内定。1971年4月、CBS・ソニーレコード(現:ソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ))との正式契約を結ぶ。

1971年6月6日、TBS系人気番組『時間ですよ』(第2期・第3期)での銭湯「松の湯」従業員役(川口晶の次のレギュラー)のオーディションを受け、西真澄と一緒に最終審査まで残ったが、合格したのは西真澄であった。しかし、選考時に天地を見た主演の「おかみさん(松野まつ)」こと森光子が彼女の不合格を惜しみ、それまでの台本にない急ごしらえの新登場人物として出演させることを同番組演出の久世光彦らに提案したため、「松の湯の健ちゃん(宮崎健)」こと堺正章がひたすら憧れる「隣のまりちゃん」役としてテレビ画面に登場、一躍脚光を浴びた。1971年7月21日の初出演時には、「松の湯」隣家2階の窓辺で白いギターを爪弾きながら「恋は水色」を歌った。

同年10月1日にアイドル歌手として「水色の恋」でデビューし大ヒットした。以後、1974年までにかけて「ちいさな恋」「ひとりじゃないの」「虹をわたって」「ふたりの日曜日」「若葉のささやき」「恋する夏の日」「空いっぱいの幸せ」「恋人たちの港」「恋と海とTシャツと」「想い出のセレナーデ」からなる一連の大ヒット曲を発表する。

相前後して、同じく1971年に歌手デビューした南沙織、小柳ルミ子とともに『三人娘』(のち『新三人娘』)と呼ばれた。ヒット曲は主に『森田公一とトップギャラン』で知られる森田公一が手掛けていたことは有名。オリコンシングルチャートでは5曲が1位を取っており、この記録は、後に松田聖子に破られるまで女性ソロシンガーでの最多記録であった。70年代初期における天地真理ブームは老若男女を問わず厚い層に波及し、正に国民的スーパー・アイドルとなった。

1972年から1975年にかけて、テレビで冠番組の『真理ちゃんシリーズ』(TBS系列、毎週木曜日19:00-19:30)を担当し、『真理ちゃんとデイト』(1972年10月5日 – 1973年3月29日)、『となりの真理ちゃん』(1973年4月5日 – 9月27日)、『とび出せ!真理ちゃん』(1973年10月4日 – 1974年3月28日)、『アタック真理ちゃん!』(1974年4月4日 – 9月26日)、『はばたけ!真理ちゃん』(1974年10月3日 – 1975年3月27日)の5シリーズが放送される。内容はおもに人形たちとともに天地が童話等を題材とした小歌劇を演ずるというもので、当時の低年齢層視聴者の人気を独り占めにした。

1972年2月5日、「ちいさな恋」発売開始。同年3月19日、「青山タワーホール」にて第1回ファンクラブの集いが開催され、2000人が集合。同年5月21日、「ひとりじゃないの」発売開始。同月28日、「日比谷公会堂」にて初コンサート「真理ちゃんと日比谷でデート」が開かれ、5000人の観衆が集まる。同年7月5日より、TBSテレビ水曜劇場「おはよう」にレギュラー出演。同年9月1日、「虹をわたって」発売開始。同月30日から封切りの松竹映画『虹をわたって』(監督:前田陽一)に主演(星野マリ役)。

同年11月16日、「ひとりじゃないの」で第3回日本歌謡大賞放送音楽賞を受賞。同年12月3日、第5回日本有線大賞大衆賞受賞。同月5日、「ふたりの日曜日」発売開始。同月24日、「日本武道館」にて「3人娘クリスマス・ショー」開催。同月31日には第14回日本レコード大賞大衆賞を受賞し、「水色の恋」ピアノ演奏と「ひとりじゃないの」歌唱を披露。

1973年3月、春の選抜高校野球甲子園大会において「虹をわたって」が入場行進曲に選ばれ、天地も同センバツ大会の開会式にゲスト出演した。

1973年3月、第10回ゴールデン・アロー賞特別賞(1972年度)受賞。同年4月7日、埼玉県所沢市の西武園ユネスコ村での「若葉のささやき」(3月21日発売開始)の新曲発表会において、3万人の入場を予定していたイベント「真理ちゃんと3万人のウィークエンド」に、全国から10万人に及ぶファンが集まる。同月29日から上映の松竹映画『愛ってなんだろ』(監督:広瀬襄)に主演(浅見麻里子役)。同年7月1日、「恋する夏の日」発売開始。同月19 – 27日、急性盲腸炎のため銀座・菊地病院に手術入院。

同年8月14〜20日に大阪・梅田コマ劇場で初のワンマンショーを行う。同年10月21日、「空いっぱいの幸せ」発売開始。同年11月18日、ファンとのイベント「真理ちゃん気球に乗って大空へ」が開催され、5000人が参加。同年12月31日、「若葉のささやき」(編曲:竜崎孝路)が第15回日本レコード大賞編曲賞受賞。さらに同月、第6回日本レコードセールス大賞ゴールデン賞受賞。